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延岡観光協会では、2020年東京オリンピック・パラリンピックを目指してがんばっている延岡のアスリートを読者の方々に応援してもらうためのコーナーを設置しました。今後、2020年東京オリンピック・パラリンピックが開催されるまでこの企画をシリーズ化し、世界で活躍する延岡のアスリートをご紹介します。

東京世界選手権で3度目の世界チャンピオンになることができました。日本武道館で多くの方に応援していただき、力となりました。来年の東京オリンピックでも再度、日本武道館に戻って表彰台の頂点に立てるよう、稽古に励んでいきます。今後も応援、よろしくお願いします。(大野)

8月27日(火)東京都/日本武道館にて「2019年世界選手権柔道大会」が開催され、旭化成柔道部より大野将平が出場。大野は初戦を得意の内股で一本勝。その後も、圧倒的な力を見せつけ、決勝戦に進出。迎えた決勝戦の相手は、リオ五輪の決勝戦で戦ったORUJOV選手(AZE)。激しい組手争いが続くが、試合開始1分過ぎ、大野優位の組手になった瞬間に内股を仕掛け、ORUJOV選手が大きく宙に舞い一本勝ち。そのままの勢いで初戦からオール一本勝という圧倒的強さで3度目の世界チャンピオンに輝いた。

 

 

世界選手権は柔道競技において、オリンピックを除けば最も参加人数が多くレベルの高い大会である。世界選手権優勝者はそこから1年間、赤ゼッケンを身にまとうことが許されている。この事からも他の国際大会とは格が異なることは明白である。その大会に4年ぶりに出場した大野に対して会場やTVの前で「強すぎる」と口にした人が何人いただろうか。初戦から決勝戦まで全て本戦(4分間)内で決着をつけた大野の強さは異次元の領域に達していた。現代スポーツは、柔道だけに限らず、映像等での研究が当たり前の時代。大野はこの徹底研究される中、ミスを犯さず、投げ切るためのアプローチ、また技を掛けるまでの組手の方法論、技術的にも極めてレベルの高いものを見せつけた。また大野の試合は豪快に投げることに目を奪われがちだが、対戦相手に技によるポイントを取られる事がほとんどないことも大きな特徴である。攻守において隙の無さを改めて世界に見せつけたのではないだろうか。しかし、大野の目標はあくまで2020年東京オリンピックで優勝し、オリンピック2連覇を達成することである。今大会の優勝も通過点に過ぎない。今回の圧勝で他国のライバル選手は更に打倒大野に向けての準備をしてくることが予想される。気を緩めず、11月末に開催される「グランドスラム大阪」においても更に圧倒的なパフォーマンスを披露するための準備に励んで欲しい。

 

目標はあくまで2020年東京オリンピックで優勝しオリンピック2連覇

~男女混合団体戦~ 大野、日本チームのエースとして出場。3連覇に大きく貢献!

9月1日(日)世界選手権大会の最終日、男女混合団体戦に大野将平が出場した。男女混合の団体戦は「2020年東京五輪」での新種目に決定し、その前哨戦となる。日本チームは全試合一本勝で決勝戦に駒を進め、柔道大国フランスとの決勝戦となった。大野はこの大一番で起用された。先鋒戦を先取した日本チーム。波に乗ると思われたが、次鋒戦で敗退。今大会初失点で、不穏な空気の中、大野が畳に上がった。この空気を変えてくれと言わんばかりの日本武道館の観衆。その観衆の大歓声に背中を押されたのか、大野はいつにも増して積極的。なんと開始30秒で2度投げつけ、合技一本。日本のエースが大仕事をやってのけた瞬間だった。その後も一進一退の試合が続くも大野の得点をテコに4対2で勝利。3連覇を決めた。

先鋒から副将まで全員引分で迎える大将戦はプレッシャーがかかりましたが、私が勝ってチームを優勝に導こうという気持ちで戦いました。西日本団体は私が入社して初優勝だったので、嬉しかったです。

5月12日(日)兵庫県/ベイコム総合体育館にて「西日本実業柔道団体対抗大会」が開催され、6名の選手が出場した。初戦で日本製鉄Bと対戦。この初戦は先鋒のポイントゲッターの石内が幸先良く優勢勝。危なげなく勝ち進むかと思われたが、次鋒の新人二見が指導2による敗退。動揺を隠せない中、中堅小林、副将穴井が火消し役となり、危なげなく引分。そして、大将の尾原が一本勝で準決勝進出をきめた。準決勝戦の九州電力戦は4対0での圧勝で最高の雰囲気で決勝に駒を進めた。

迎えた決勝戦の相手は、日本製鉄A。ここ3年間は接戦の末、苦汁を舐めさせられているライバル社だ。この大一番で切り込み隊長を任されたのは二見。実績では数段格上、そしてポイントゲッターの西山選手との対戦だったが、新人らしい思い切りの良い柔道を見せ、勝ちに等しい引分に持ち込んだ。これで流れは弊社かと思われたが、そこは相手チームも心得ている。その後は、一進一退の攻防を見せ、副将戦まですべて引分となり、試合の行方は大将戦に委ねられることとなった。ここで満を持して登場したのは石内。この大将戦は指導2つずつ奪い合う好試合となる。引分濃厚と思われた残り12秒。石内の気迫、プレッシャーに押されたのか相手選手が場外を割り、指導3つ目が与えられ、反則勝。1対0の接戦の末、4年ぶりの優勝を決めた。これで3月の「平和カップ」に続き、団体戦2連勝。最高の形で6月の「全日本実業柔道団体対抗大会」を迎えることとなった。なお、最優秀選手には石内、優秀選手には尾原が選出された。

旭化成柔道場で柔道教室開催!

4月10日宮崎県延岡市/旭化成柔道場にて小・中学生約100名を集め柔道教室を開催した。垣田、羽賀、王子谷の技の演武・指導。そして立技乱取を行った。参加した学生は「いろんな人と練習できてよかった。一生懸命やって大きい人にも勝ちたい」と刺激を受けていた。今後も引き続き、このような活動を行っていきます。関係者の皆様、ありがとうございました!

延岡で2度の合宿開催!

2月12日~16日、冬期旭化成合宿を全国でも強豪の6大学を招き、また3月12日~16日には、ドイツナショナルチームと弊部との合同稽古が開催された。両合宿ともに選手のレベルが非常に高く、ドイツ選手に関しては、2020年東京五輪を見据えたメンバーに来延して頂き、非常に中身の濃い、充実した合宿となりました。関係者の皆様、誠にありがとうございました。

旭化成柔道部 吉田優也 監督 コメント

旭化成柔道部は創部71年の歴史があり、日本一、世界一を目指して活動しています。来年開催される東京オリンピックには複数の代表選出と金メダリストを輩出できるよう、より一層精進して参りますので、引き続き柔道部にご声援の程よろしくお願い致します。

旭化成柔道場は延岡市の共栄町にあり、国内そして世界で活躍する選手が日々汗を流している。場内にはトレーニングルームも完備され、専任のフィジカルトレーナーが在籍。市内の学生大会などでは会場として提供し、柔道教室や見学会なども開催。柔道の裾野を広げる活動も積極的に行っている。

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